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家と時々カフェと

学校の教師と給食の栄養士をしている夫婦と子供2人のご家族の家です。 料理が趣味だということ、二人とも土日休みや夏・冬に長期休暇があることを聞き、休日はカフェを開いてはどうかと提案したことから設計が始まりました。 場所は北海道南幌町。広大な石狩平原が続く起伏の無い土地です。 低密度で緑豊かなおおらかな暮らしを提案している町で、特にこのエリアはルールとして、土地を2区画購入し、そのうちの1区画は建築物を建てることが禁止されています。向かいに家が建つ可能性のない緑地帯が広がる気持ちの良い敷地を選び、その方向へ大きく開いた、ゆくゆくはカフェもできる家を計画しました。 完成した住宅は、大地からウッドデッキを介してひな壇状に繋がる断面構成で、自然に視線が大地へ向かうようになっています。 1階はカフェになることも想定したスペースとし、幅10mにも及ぶ大きなダイニングキッチンテーブルを造作しました。窓を開けるとウッドデッキのテーブルとつながって場が拡張され、大人数のパーティーなどにも対応できます。ダイニングとキッチンの境目を無くすことで、どんな料理もつくりやすく、大人数でも座れる可変性のあるテーブルです。 小上がりスペースは憩いの場であると同時に、ロールスクリーンで間仕切りすれば来客用の寝室としても使えるよう計画。2階は寝室と子供部屋をレイアウト。ミニキッチンと机を備え付けた廊下が吹抜を介して1階と繋がる構成となっており、子供たちが巣立った後はカフェの客席として利用することもできます。 物価高で家を作ることが難しいタイミングで、本計画も予算調整に苦戦しましたが、カフェ経営による収入で住宅ローンを賄うことが可能となります。 これからの時代、家にも稼いでもらうような様々な仕掛けが必要になるのではないかと考えています。

所在地/北海道南幌町

主要用途/専用住宅

設計/山下竜二建築設計事務所

構造/J建築システム(株)

施工/株式会社リノア

階数/地上2階

建築面積/92.75㎡

延床面積/104.75㎡

竣工/2023年12月

長期優良住宅

北方型住宅2020

UA値/0.25 BEI/0.72 C値/0.4​

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